子宮頸がん患者さんを実際に診療する日本の産婦人科医師のほとんどが加盟する、日本産科婦人科学会からの解説です。日本産科婦人科学会は、過去も何度か、HPVワクチンの早期再開を求める声明をだしているのですが(過去の当コラムでも紹介してます:リンクはこちら)、一般の方にはなかなか届かず、また今回の声明も一般向けとはいえ、ちょっと専門的でやや難解かもです。しかし、最初にあるグラフから、日本では子宮頸がんを発症する女性、子宮頸がんで死亡する女性がどんどん増えていることがわかります。また、この病気は特に20歳~40歳代の若い女性に多く、発症すると妊娠・出産が困難になること、その予防の切り札はHPVワクチンであり、世界中で広く使われ、高い効果と安全性が証明されていること、が解説されています。当院も、HPVワクチンをしていれば子宮頸がんを防げたのに、という悲劇を少しでも減らしたいと願っています。定期接種の対象となるお子様(小学6年~高校1年までの女子)は、是非接種を受けてください(ワクチンは早く受ければそれだけ早く効果が得られるので、可能ならこの春休みに接種をご検討ください)。
枚方市香里ケ丘の小児科 保坂小児クリニック