ワクチンが必要なのは、子どもだけではありません。成人に適応あるワクチンとしてよく知られているのはインフルエンザワクチンですが、それだけではないのです。例えば今年4月に沖縄を中心に麻疹(はしか)が流行しましたが、その多くは20~40歳代の成人でした。理由としてその世代は麻疹ワクチン接種がゼロまたは1回であったためとされています。また、妊娠を希望する女性やパートナーの男性にとり、先天性風疹症候群という赤ちゃんの病気の予防のため、風疹に対する免疫がない場合はワクチンを検討する必要があります。
これらの事例もあり、近年、おとなへの各種ワクチン接種の必要性が広く認識されるようになったのですが、どの時期にどんなワクチンを受けるのか、対象者は誰か、といった点の啓蒙が十分ではありませんでした。今回、日本プライマリケア連合学会が、おとなも含めたワクチン解説のウェブサイトを公開しました(先日NHKでも取り上げられました:リンクはこちら)。海外渡航予定者や妊娠を予定している方に必要なワクチンなどの説明があるので、是非参考にしてください。
枚方市香里ケ丘の小児科 保坂小児クリニック