繰り返される死亡事故~「保育所の駐車場は危険エリア」との認識が必要です

(テレビ朝日ニュースから:リンクはこちら) 

3月15日夕方、愛知県の保育所の駐車場で、母親と一緒に姉の迎えにきていた1歳女児が、娘の迎えにきていた男性のトラックにはねられ死亡するという事故がありました。

 

「保育所の駐車場で子どもが他の保護者の車にはねられ死亡する」という同様の事故で、今年1月24日、大分県の2歳児が(リンクはこちら)、また去年7月18日、大阪府大東市の2歳児が(リンクはこちら)犠牲になりました。報道されないような、ケガで終わった事例ははるかに多いと考えられます。

 

事故の理由として、朝夕の同じ時間帯に送迎が重なり駐車場が混雑すること、同乗する児を気遣いながら運転し出勤や帰宅を急ぐ保護者は周囲への注意が甘くなること、また1~2歳の子どもは一目散に飛び出したりしがちなこと、体が小さく運転席から視認が困難なこと、さらには、季節によっては日没後の暗い中でのお迎えになること、などが考えられます。

 

事故の防止のためにまず重要なのは、保護者の皆さんが「保育所の駐車場は危険なエリアである」ということを強く意識し、さらには社会全体の共通認識とすることです。その上で、送迎側の親は駐車場では子を自由にさせずしっかりと手をつなぐことが必要です。また運転側の親は、「視界に入らないような小さな子どもが突然飛び出してくるかもしれない」と普段以上に意識して、緊張感をもって運転する必要があります。

 

私共の病児保育室も、玄関正面に数台が停められる駐車場がありますが、送迎が重なる時間帯は出入りが困難になることもあり潜在的には危険度が高いので、事故防止のためにもできるだけ周囲にある2か所のタイムズ駐車場をご利用ください(駐車場の案内はこちら:病児保育またはクリニック利用者は90分まで無料です)

 

枚方市香里ケ丘の小児科 保坂小児クリニック