カテゴリ:最新トピックス



2024/03/31
令和5年4月1日から、定期接種ワクチンについて、以下の2つの新しいワクチンが導入されます。いずれも生後2か月児より接種対象となるワクチンです。...
2024/03/19
定期接種のMRワクチンの出荷制限が生じており、現在、不定期に少量しか入荷されず、当面の需要に供給が追い付かなくなっています。 そのため、MRワクチンの新規予約を制限せざるを得ない状況です。予約の際に、その時点で当院の在庫がない状況であれば、その時点では予約をお断りする場合もありますので、ご了承ください。...
2021/12/25
オミクロン株の市中感染が確認された大阪府で、無料のコロナ検査が、12月24日から始まりました。対象者は、「府内在住者で、新型コロナ感染に不安を感じる者(ワクチン接種歴を問わない)」とされています。期間は、現時点で、来年1月31日まで、となっていますが、今後の状況により変更になる可能性があります。ご希望の方は、こちらの大阪府の案内をよく読んで、ご検討ください。 https://www.pref.osaka.lg.jp/kansenshokikaku/kensataisei/muryoukensa.html 大阪府下で無料検査を実施している施設一覧は、こちら(リンク) 枚方市の実施機関は、上記で「枚方市」を選択してください。 枚方市香里ケ丘の小児科 保坂小児クリニック
2020/09/13
来月10月からワクチンの規則が2点、変更になります。 ①令和2年8月1日生まれ以後の児より、ロタウイルスワクチンが10月1日から定期接種(無料)になります(7月末までに生まれた方は、残念ながら対象外です:例えばロタワクチン1回目が9月で2回目を10月に、という方は対象外になります)。...
2020/08/19
予防接種や健診で受診された際に、離乳食の相談を受けることがあります。その中で、食物アレルギーで最も多いとされる卵のアレルギーを心配して、①赤ちゃんの卵を食べる時期を遅らせる、②ママさん自身が卵を食べるのをやめる、③念のためのアレルギーの血液検査を希望する、といったケースを少なからず見かけますが、近年は、これらはいずれも不要であることが明らかとなり、むしろ有害であるとも言われています。 厚生労働省からの「授乳・離乳の支援ガイド」が去年(2019年)、12年ぶりに改定されました(リンク)。これは、妊産婦や子どもに関わる医療従事者向けのものであり、いわば、一般の方への離乳食指導を行う際の公式な指針です。そして、今回の改定で大きく加筆修正されたポイントの1つが、食物アレルギーに関する記述です。 まず、①に関して、「特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はない」(p33)ことが明記されています。そして、「離乳の進め方の目安」の表(p34、コラム内に添付)に、卵の開始時期について記載があり、離乳初期(生後5~6か月頃)に、「つぶしがゆから始める~慣れてきたら~つぶした豆腐・白身魚・卵黄等を試してみる」と、あります。標準的には、5か月からつぶしがゆで離乳食を開始し慣れてきた後になるので、生後6か月頃が、卵黄の開始時期となります。その際、大切なのは、「固ゆでした卵黄」(p32)、すなわち十分に加熱したゆで卵の卵黄を取り出して使用する点です。その理由は、卵黄より卵白の方がアレルギーを起こしやすく、卵白を後回しにする必要があるためです。そして、開始時の1日量の目安は、「離乳食用のスプーンで1さじ」です(p32)。そして、ゆっくりと、「子どもの様子を見ながら量を増やして」(p32)いきます。その後の目安は、生後7~8か月で卵黄1個程度、卵黄で問題なければ卵白も開始して全卵(卵黄+卵白)1/3程度、生後9~11か月で全卵1/2程度、1歳頃で全卵1/2~2/3程度、と記載されています(p34)。 以上のように、現在の離乳食指導では、なるべく早く食べ始めて慣れさせた方が食物アレルギーの予防によい、とする考えが標準となったのですが、実は、それに関する国内外の研究が進んだのは、わずかここ5年程度のことで、その代表的な研究の1つが、2016年の日本の国立成育医療研究センターからのものです(リンク)。生後6か月から少量の卵成分を食べ始めた児の1歳時点の卵アレルギー発症率は、食べなかった児の8割も少なかった、との結果から、「離乳期早期の鶏卵摂取は鶏卵アレルギー発症を予防」する、逆に卵成分の摂取が遅いと、アレルギーのリスクが高まると結論付けられたのです。そして、この発表は、当時大きく報道され、離乳食の考え方を大きく変えるきっかけになりました。 また、②に関しては、「妊娠及び授乳中の母親が特定の食品やサプリメントを過剰に摂取したり、避けたりすることに関する効果は示されていない」「子どものアレルギー疾患予防のために、母親の食事は特定の食品を極端に避けたり、過剰に摂取する必要はない」と明記されています(p19)。妊婦さんや授乳中のママさんがアレルギーを心配して卵などを避ける必要は全くないのです。逆に一部の食品を避け続けることで、母体の栄養バランスや体調・ストレスへの影響が危惧されます。 そして、③に関しても、今回のガイドには、離乳食開始にあたっての血液検査の必要性についての記載は一切ありません。実は、アレルギーの血液検査は、あてにならないことが多いのです。例えば、厚生労働省が昨年度発行した「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン2019」(リンク、PDFファイル)では、「血液や皮膚の検査結果だけで食物アレルギーを正しく診断することはできません。IgE 抗体検査が陽性であっても、実際はその食品を食べられる子どもが多いのも事実です。」と明記されています(p31)。「離乳食開始前の念のための血液検査」は不要な採血であり、逆に本当はアレルギーでもないのに除去されてしまう危険性がある、との指摘もあります(小児科オンラインから、リンクはこちら)。そして、本来必要な栄養がとれなくなるだけでなく、アレルギーでもないのに除去を長期間続けてしまうことで、逆に本当にアレルギーになってしまうこともわかってきたのです。 「授乳・離乳の支援ガイド 2019年版」が発表されて以後、他の離乳食関連の一般書物や解説記事も、一斉に内容の変更が進んでいます。もしお手元にある、離乳食に関する書物が2018年以前のものであれば、内容が古い可能性があり、注意が必要です。離乳食とアレルギーに関する考え方は近年大きく変化しているので、解説記事はなるべく最新のものを参照するようにしましょう。 最後に、離乳食と食物アレルギーの関係についての参考記事を2つ、紹介しておきます。 FNNプライムオンライン:母さんが心配する赤ちゃんの卵アレルギー…早い時期から食べた方が予防できることが判明(リンク) 朝日新聞デジタル:卵や乳製品はいつから? 離乳食の進め方、国の指針改定(リンク) 枚方市香里ケ丘の小児科 保坂小児クリニック
2020/08/08
6~7月における全国の小・中・高校生(特別支援学校含む)の新型コロナ感染者は242人であった、と文部科学省が発表しました(リンク)。その内容を以下にまとめてみました。※内容の一部は報道されています(リンク)。...
2020/04/20
現在、新型コロナウイルス感染症への対応として、不要不急の外出制限が求められていますが、乳幼児期のワクチン(予防接種)は、不要不急の外出には該当しないとされています。逆に、これらのワクチンは、これまで通り、きちんと予定を立て効率よく受けていただく必要があります。ワクチン接種を少しでも効率よく受けるために知っておいてほしいことは、日本脳炎ワクチンが生後6カ月から受けることが可能である、という点です。 日本脳炎ワクチンの『標準的な』接種は3歳から、とされています。その理由は、長年、日本脳炎を発症する年齢は3歳以上で、3歳未満で発症することはないだろう、と考えられていたからです。しかし、近年、3歳未満でも発症する例がみられるようになりました(高知県で2009年に1歳児、沖縄県で2011年に1歳児、千葉県で2015年に生後11か月児)。それを受けて、現在、日本小児科学会では、地域によっては、生後6カ月からのワクチン接種を推奨しています(リンクはこちら)。それに合わせて、生後6カ月からの日本脳炎ワクチンを推奨する小児医療機関が増えてきています。 日本脳炎は、主に夏季に蚊を媒介して発症する疾患であり、地球温暖化により蚊の活動が活発化しリスク地域が広がる傾向があること、国内外の人の移動が盛んになりリスク地域へ移動・移住する機会が増えること、などから、当地域においても、生後6カ月から接種を行う意義は十分ある、と考えています。 また、生後6カ月から日本脳炎ワクチンを始めることで、以下のような多くのメリットがあります。 ①0~1歳の時期は接種を要する他のワクチンが多数あり、時期が合えば同時接種で来院回数を減らすことができる。 ②3歳以後から開始の場合だと、日本脳炎ワクチン接種のためだけの来院となるが、それが不要になる。 ③3歳からの日本脳炎ワクチンをうっかり忘れる方が少なからずあり、そのような接種もれを防止できる。 ④3~4歳児は、最もワクチン注射を怖がる年齢で、接種前から大泣きしたり暴れたりしがちだが、それを回避できる。 ⑤当院のワクチン枠をより多くの方が使えるようになり、有効利用できる。 ⑥現在、緊急事態宣言のもと外出自粛が当分続くが、来院回数を減らせることでその目的にもかなう。 6カ月から開始することによるワクチンの効果は、3歳から開始する場合と同等です(むしろ早くすることで予防も早くできます)。日本脳炎ワクチンの4回目(2期接種といいます)は、これまで通り、9~12歳で行いますので、長期的効果も同等と考えてください。既に3歳になってから日本脳炎ワクチンを受けられた方は、特に新たな対応は必要ありません。 6カ月から接種される場合には、1例として以下のようなスケジュールとなります(他のワクチンの進行具合により別スケジュールもあります) ①6カ月~7か月:日本脳炎(1回目)と、B型肝炎(3回目)の同時接種 ②1歳:日本脳炎(2回目)と、MR・水痘・おたふくかぜ(以上1回目)ヒブ・肺炎球菌(以上4回目)の同時接種 ③1歳半:日本脳炎(3回目)と、四種混合(4回目)水痘(2回目)との同時接種 以上のように、日本脳炎ワクチンの生後6か月からの接種は、メリットが多い、と考えておりますが、もちろん、3歳からの接種をご希望の方には、そのように対応させていただきます。一方、これまで、他院等から、「3歳から接種しましょう」と説明を受けてきた方が、上記をお読みになり、それじゃあ早めに受けます、とか、次の他のワクチンと一緒に受けます、等のご希望があれば、そのように対応します。診察室でも、母子手帳を見て、適応ある方がおられれば、その旨、説明させていただきます。ご希望やご質問ある方は、医師または窓口、電話でご相談ください。 枚方市香里ケ丘の小児科 保坂小児クリニック
2020/02/22
今週号の週刊文春で「子どもに飲ませていい薬、ダメな薬」という特集がありました。最近多くの週刊誌が、同様の特集しているのを見かけますが、今回は子ども向けの薬ということで、興味をもって読んでみました。どれもよく調べ取材した良い記事と感じましたので、記事の一部について、少し解説を加えたいと思います。...
2019/09/29
(厚労省HPから:リンクはこちら)...
2019/07/29
(日本医師会HPから:リンクはこちら)...

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