当院で予防接種(ワクチン)をご希望される方は、以下の内容をご理解してから申し込みください。不明な点があれば、直接窓口または電話072-854-0413でご相談ください。

ワクチン接種日は、火曜午前診・午後診、金曜午前診・午後診、土曜午前診です。

 

院長コラムに、「ワクチンの効果と安全性についてのお話」を書きました。併せてご覧ください(リンクはこちら)。 

当院で行う主な予防接種(ワクチン)

定期接種(該当年齢に受ければ無料なもの):

ロタウイルス 肺炎球菌 B型肝炎 ※5種混合 4種混合 ヒブ  BCG MR(麻疹・風疹混合) 水痘(みずぼうそう) 日本脳炎 子宮頸がん 

※令和6年4月からワクチンを初めて受けられるお子様は、5種混合(=4種混合+ヒブを合わせたワクチン)を接種します。

4種混合とヒブの接種を1回でも受けたお子様は、2~4回目も4種混合とヒブを接種します。

 

任意接種(有料だが是非受けておいてほしいもの):

おたふくかぜ(ムンプス) B型肝炎(1歳以上) インフルエンザ


当院でお勧めする予防接種スケジュール(出生~小学校入学前)

  • 2ヵ月:ロタウイルス(1回目) 肺炎球菌(1)  B型肝炎(1)  5種混合(1) 
  • 3ヵ月:ロタウイルス(2回目) 肺炎球菌(2)  B型肝炎(2)  5種混合(2)  
  • 4ヵ月:肺炎球菌(3回目)  ヒブ(3) 5種混合(3)
  • 6ヵ月:BCG(1回目) 日本脳炎(1)
  • 7ヵ月~:日本脳炎(2回目) B型肝炎(3回目)※B型肝炎ワクチンは1歳になるまでに3回目を完了する
  • 1歳:MR(1回目) 水痘(1) おたふくかぜ(1) 5種混合(4回目) 肺炎球菌(4)※おたふくかぜワクチンは有料
  • 1歳3ヵ月~:水痘(2回目)  日本脳炎(3回目)日本脳炎3回目は2回目から6ヵ月以上空ける
  • 年長児(4月~翌年3月末):MR(2回目) おたふくかぜ(2) 

※日本脳炎ワクチンは従来、「標準的な接種は3歳から」とされていましたが、実際には生後6ヵ月からの定期接種が可能であり、当院では1歳未満からの接種を推奨しています。その理由をコラムに書いています(リンクはこちら)


小学校入学後の定期予防接種

  • 9歳~(12歳末まで):日本脳炎(4回目)
  • 11歳~(12歳末まで):2種混合(1回接種)
  • 小学6年の4月~(高校1年の3月末まで):子宮頸がんワクチン(15歳未満は2回、15歳以上は3回接種)

注:日本脳炎ワクチンは、生年月日による特例対象が設定されています:誕生日が平成7年4月2日~平成19年4月1日の方は、20歳に達するまで、4回の接種が全て無料です。


当院の予防接種に対する考え方

まず、お手元にあるお子様の母子手帳を広げてください。予防接種の欄には、多くの項目が並んでいます(初めてのお子さまが初めて予防接種を受ける前は、聞いたことのない専門用語がたくさん並んでいて驚かれる方もいるかもしれません)。平成25年度以後のお子さまの母子手帳には、B型肝炎やロタウイルス、子宮頸がんの項目もあります。当院では、母子手帳に項目があるすべてのワクチンは、定期接種かどうかにかかわらず、全て子どもにとって大切で必要なワクチンであると考えています。外来では、「母子手帳にある全ての項目の空白をワクチンのシールで埋めるように接種してください!」と説明しています。

 

現代は多くのワクチンが必要で、また各ワクチンは接種年齢・時期が個別に決まっており、きちんと予定を立てて効率よく接種していく必要があります。そのため、当院では、できる限り「同時接種」をお勧めしています。同時接種のメリットとして、「接種もれを防ぐ」「病気の予防効果を早期に得られる」「親の時間的経済的負担を軽減できる」、などたくさんあります。また日本小児科学会(日本の小児科医のほとんどが加盟する学術団体)も、同時接種でリスクが高まることはないとし、「ワクチンの同時接種は、日本の子供たちをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為である」と明記しています(リンクはこちら)

 

ときどき、「一度にたくさん注射をするなんて赤ちゃんがかわいそう」という方がいますが、本当にそうでしょうか?ほとんどの赤ちゃんは1回きりの注射でも泣いてしまいます。同時接種はその1回泣いている間にいくつかのワクチンを素早く完了します。完了後に泣き止むまでの時間は変わらないので、別々に接種して毎回泣かれるのに比べたら、同時接種ははるかに赤ちゃんにやさしい方法だと考えています。もちろん、その上で、「1本ずつ」とか「2本まで」等のご希望があれば対応します。


予防接種(ワクチン)に関するリンク集

(1)   予防接種の詳しい解説・スケジュール全般の説明

 

(2)予防接種の予定を自動で作成し通知するスマホアプリのご紹介

 実際に、全てのワクチンを順序よく効率よく受けるのは結構大変です。特に働く親の場合はつい後回しになってしまうこともあります。最近は、生年月日を入力すると予防接種の予定を自動で作成し、接種時期が近づくと自動で通知がくる便利な機能を備えたスマホアプリがいくつかあります。このようなアプリを以下に紹介します。